注目ポイント
台湾の航空会社、エバー航空と旅行大手のJTBが相互送客に関する協力覚書に調印したことが発表された。両社は、新型コロナウイルス後の日本の海外旅行市場の動向や円安、インフレによる日本人の海外旅行意欲などについて話し合ったという。両社は、7月から違った客層に向けてさまざまな旅行商品を提供する計画で、日本全国にあるJTBの主要店舗では同社の便を利用した台湾旅行をアピールする他、台湾で乗り継ぎ、世界各地へ向かう日本人旅行者も引きつけたいと期待している。

(台北中央社)エバー(長栄)航空は12日、JTBと協力覚書に調印したと発表した。台湾と日本の間で相互送客の取り組みを共同で推進する方針だ。
エバー航空の報道資料によると、両社はこの日、新型コロナウイルス後の日本の海外旅行市場の動向や円安、インフレによる日本人の海外旅行意欲への影響などについて話し合ったという。
同社ではJTBとお互いのリソースを活用し、7月から違った客層に向けてさまざまな旅行商品を提供する計画で、日本全国にあるJTBの主要店舗では同社便を利用した台湾旅行をアピールする他、台湾で乗り継ぎ、世界各地へ向かう日本人旅行者も引き付けたいと期待を寄せた。
また客運管理本部の潘信修副総経理は、台日双方で新型コロナの水際対策が緩和されて以降、多くの台湾人が日本旅行に赴いていると説明。日本路線の搭乗率は平均で8割を超えているとし、旅行需要や日本の空港スタッフ、機材繰りの状況などを踏まえて、相互訪問の便宜を図るため、増便や休止している路線の再開を検討すると話した。
(余暁涵/編集:齊藤啓介)