2023-06-14 ライフ

春香クリスティーンさん 「政治オタク」の原点は故郷スイスに

注目ポイント

スイス・チューリヒ出身の芸能人としてテレビを中心に活躍する春香クリスティーンさん(31)。swissinfo.chとの取材で、自身のキャリアにおける「スイスネス(スイスらしさ)」について語った。

食文化の豊かな日本で苦労することは少ないが、1つだけ恋しさを禁じ得ないものがある。それは固いパンだ。日本はふんわりした食感のパンが好まれ、ドイツ語圏に特徴的な固めのパンは専門店に行かないと入手できない。「これは周りの人にはなかなか共感してもらえません」。娘の歯が生え始めた時も、スイス式に固いパンの耳を齧らせた。

1歳の娘にはスイスドイツ語に親しませることも忘れない。「スイス以外のどこで使えるのかな、という思いはありますが、アイデンティティーの1つなので途絶えさせるわけにはいきません」。家庭内の会話は日本語だが、スイスにいる家族との電話をスピーカーモードにして娘にも聞かせたり、スイスドイツ語の歌を歌ってあげたりしている。

日本への憧れを胸にスイスを飛び出したクリスティーンさんだが、今は日本もスイスも「ホーム」だと感じる。「スイスにいたころは1日中日本のことを考えていたので、せっかく良いところに住んでいたのにもったいなかったと思っています。これからそれを取り戻したい。いろんなところに行きたいし、スイスのことをもっと知りたいです」

編集:Balz Rigendinger

この記事は「SWI swissinfo.ch 日本語版」の許可を得て掲載しております。
 

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