2023-06-18 観光

月イチ連載 「私と台湾の幸せな距離感」第9回:「#人生的音楽祭?」進化する Megaport Fes.大港開唱へ行ってきた!

注目ポイント

台湾の音楽シーンを追っているラジオDJの竹内将子の連載、今回は台湾・高雄で4月1、2日に開催された「大港開唱 Megaport Festival」の模様をレポート。2006年にスタートした大港開唱は、いまやチケットは即完売、定価の数十倍で取り引きされることもあるほど台湾屈指の人気を誇る大型野外音楽フェスティバルになりました。5年ぶりに訪れたフェスで、竹内さんが最高に盛り上がったというアーティストのアクトの模様や、ステージ以外の変化を伝えてくれました。

結婚して子どもが大きくなるまで活動が少なかったそうで、その点でも自分と重なる部分が少しあって勝手に親近感を覚えていました。久しぶりのステージとは思えない歌とパフォーマンスで観客は盛り上がり、私も直前に飲んだビールも手伝って、一気にテンションも上がって最高に盛り上がった

© Megaport Festival

李心潔

そして、もう1組は閃靈 feat. 可拉琪。閃靈(Chthonic)は2021年のMegaportで、デジタル大臣として日本でも知られているオードリー・タンとコラボをしてファンを驚かせたが、今年は、まだどこでもライブ活動を行っていない可拉琪(Collage)とコラボすることを発表!

© Megaport Festival

閃靈feat.可拉琪

当日のステージでは、可拉琪が結成されるきっかけになったとも言われている閃靈の「合掌」などを一緒に歌っていました。可拉琪のボーカル、夏子の歌声はその場で動けなくなるほどのインパクトがあって、実際、歌声だけでもなんとか聴こうとチケットを入手できなかった多くのファンがステージ外にあふれていて驚きました。YouTubeにその時の映像がアップされているのでチェックしてみてほしい!

Megaport Festival、閃靈x珂拉琪のステージの様子(閃靈のYouTube公式チャンネルより)

また、ステージ以外で印象的だったのは、環境問題を自然と意識ができるような工夫が、5年前に参加した時よりも多く見られたこと。

給水所
食器回収の看板

例えば、フェスといえば水の消費が多いけれど、ペットボトルを毎回買っていたらゴミが増えてしまう。だから「環保加水站」(給水所)で10元(約45円)払えば、持参したマイボトルやペットボトルにスタッフが水を入れてくれた。私も茶葉を入れたペットボトルに2回ほど水を足してもらったけれど、台湾らしい、とても良い取り組みですよね。

人生、音楽

最後に、このMegaportが「人生的音楽祭」というスローガンを掲げている理由を紹介したい。Megaport Festivalの発起人で、現在は政治家でもある閃靈のFreddy Limさんは、Podcastのインタビューの中で「高雄は港町で、高雄に関する多くの歌は、挫折だったり苦しみだったりと、まさに人生を語っている。それを分かち合いたい。一度は成功し、栄光を手に入れた人が挫折しても、再び這い上がり、立ち上がってきてほしいと思っている。音楽に人生を賭けるというのが(Megaportの)大きなテーマ」だと話していた。このフェスについてもっと深く知りたいという人は、ぜひ「台湾好音楽」のインタビューを聴いてみてほしい!

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