2023-06-18 流台湾

月イチ連載 「私と台湾の幸せな距離感」第9回:「#人生的音楽祭?」進化する Megaport Fes.大港開唱へ行ってきた!

注目ポイント

台湾の音楽シーンを追っているラジオDJの竹内将子の連載、今回は台湾・高雄で4月1、2日に開催された「大港開唱 Megaport Festival」の模様をレポート。2006年にスタートした大港開唱は、いまやチケットは即完売、定価の数十倍で取り引きされることもあるほど台湾屈指の人気を誇る大型野外音楽フェスティバルになりました。5年ぶりに訪れたフェスで、竹内さんが最高に盛り上がったというアーティストのアクトの模様や、ステージ以外の変化を伝えてくれました。

高雄で開催された音楽フェス「大港開唱 Megaport Festival」へ行ってきました! コロナ禍も開催されていましたが、その頃は日本から台湾へ渡航できなかったこともあり、個人的には2018年以来5年ぶりの参加です。

前回は日本のバンドに帯同していたので十分にフェスを満喫したとは言えず、今回は満を持して参加した感じ。毎年チケットは即完売で、昨年は販売開始から10分足らずで売り切れ、ダフ屋が問題になるほどの争奪戦に。今年は初めて「実名性」の形をとって販売されましたが、それでも2日間のチケットは秒殺で売り切れたそう……。

筆者の写真

さて、Megaport Festivalをはじめて知る人も少なくないでしょうが、このフェスは高雄の駁二藝術特區を中心に開催されていて、高鉄(新幹線)の左営駅からもとても近く、会場のすぐ近くにはライトレールも走っているアクセスのしやすさから、海外のフェスに初めて行くという人でもハードルが低いと思います。

会場MAP
タイムテーブル

近年のMegaportは大小10ステージがあり、音楽のジャンルもロックはもちろん、ヒップホップ、パンク、オルタナティブ、インディーズ、大雄丸という船上で開催されるDJステージもあって、自分の好きなステージをあちこち見て回ることができます。

日本からはALIやSTUTSなど5組が出演。台湾で活動している日本の住みます芸人、漫才少爺やウエスPも出演していて、会場で会った台湾の友達はみんな「日本のバンドを一緒に観に行こう!」と積極的に声を掛けてくれてなんだか嬉しかった。

9m88
1976バンド

Megaportは、毎年、出演者が発表されるたびに「えっ、こう来たか!」と驚かされるのも特徴のひとつ。フィーチャリング(feat.) が多く、「あのアーティストとこのアーティストがコラボ!?」と、予期しない驚きとともに純粋に面白い組み合わせだなと思わされることが多いんです。少し紹介するだけでも、9m88 feat. 馬念先、AKB48 Team TP feat. UG、落差草原wwww feat. 巴奈&那布、などなど。こうしたコラボが多いことが、私がMegaportを好きな理由でもあります。

なんと言っても個人的にうれしかったのは、マレーシア出身の歌手で女優の李心潔が出演したこと! フィーチャリングは美秀集團と来たら、もう観に行くしかなった(笑)。

©  Megaport Festival

李心潔 feat. 美秀集團

李心潔は、張震嶽が作詞・作曲し、落日飛車もカバーした曲「愛錯」を歌っている人といえば分かるかもしれません。聞くところによると、李心潔は今回のMegaportが実に20年ぶりのステージ復帰で、私も生で彼女の歌声を聴くのは初めて!

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