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台湾の清華大学は、天安門事件の元学生リーダーである王丹氏を巡るセクハラ疑惑が浮上したため、王氏を兼任客員助教とする雇用手続きを取りやめた。セクハラ被害を受けたと話す男性は、2014年に王氏と共に訪米した際、ホテルで王氏に無理やり抱き付かれたり、キスをされたと告発。一方、王氏は同日、セクハラの事実はないと表明し、意見が対立している。今年9月から開かれる予定だった講義も中止される見込みである。

(新竹中央社)台湾で、天安門事件の元学生リーダー、王丹氏を巡るセクハラ疑惑が浮上している。北部・新竹市の清華大学は7日、王氏を兼任客員助教とする雇用手続きを取りやめることを決めたと発表した。今年9月から同大で開かれる予定だった講義が中止される見込みだ。
セクハラ被害を受けたと話す男性は2日、王氏と共に2014年に訪米した際、ホテルで王氏に無理やり抱き付かれたり、キスをされたと告発。一方の王氏は同日、セクハラの事実はないと表明し、意見が対立している。
同大によると、王氏は10年から17年まで客員助教、昨年9月から今年1月まで社会学研究所の兼任客員助教になり、9月からも再び授業を行う予定だった。
だが、告発を受けて同研究所は審議会を開き、王氏の雇用手続きを取りやめることを決定。王氏からも教壇に立つことを辞退する申し出を受け取ったという。
同大はこの日、王氏が教員として在籍していた期間の学生らに対し、王氏からセクハラ被害を受けていた場合、同大の専門委員会に相談するよう呼びかけた。
(郭宣彣/編集:齊藤啓介)