注目ポイント
6月4日、福岡発台北行きのチャイナエアラインの機内で、日本人の女性客が、客室乗務員が日本語を使わなかったことなどに腹を立てて大声で騒ぎ、空港警察に引き渡されるトラブルがあった。台湾では日本語が通じる飲食店やホテルが多いが、日本語が通じないことに腹を立てる日本人によるトラブルも少なくない。台湾で注目を集めた今回の事件から、台湾での日本人の態度や、台湾人の間での「日本人像」の実際を紹介する。
中華航空で問題を起こした日本人もこのホテルの日本人も、日系の航空会社を利用したり、日本語可能なホテルに泊まれば、おそらくこのような問題は起きていなかっただろう。現地の言葉を話すことができず不安があれば、多少の費用はかかっても日本語対応しているホテルや航空会社を選ぶべきではないだろうか。
台湾人の思う日本人
一般的に、日本人とあまり交流のない台湾人にとっては、日本人は「とてもマナーがある」「簡単には怒らない」「大人しい人種」という印象があるようだ。だからこそ、今回の件に関してはニュースに取り上げられ、多くの台湾人から注目を集めているのだ。
台湾人の思う日本人の特徴は、確かに日本人としてもそのとおりだと思う部分もあるが、決して日本人全員がそうというわけではないだろう。私の周りの台湾人に聞いても、「人によるだろう」という見解の人が多い。また、日本人と一緒に働いたことのある台湾人は皆口を揃えて「日本人は『龜毛』だ」という。「龜毛」とは、「神経質」「こだわりが強すぎ」という意味の中国語である。台湾は良くも悪くも適当な文化である。細かいところを全く気にしなかったり、日々適当に仕事をこなしてプライベートを楽しむことを重んじる人も多い。私の店でも、日本人の方が台湾人のお客様と比較して、注文内容が細かい場合が多い。だが、これも結局「人による」だろう。担当者によって回答が異なる時もあるし、逆にとても真面目で細かい完璧主義な台湾人いる。一概に「日本人だから」「台湾人だから」と決めつけるのではなく、「いろんな人がいる」という広い視野で物事を判断してほしいと思う。
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