2023-06-06 政治・国際

台湾と米国、安保会談を来月ワシントンで開催へ 武器調達や台湾海峡問題が焦点に

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台湾と米国が安全保障に関する実務級最高会談「モントレー対話」を米ワシントンで来月開催することが5日、消息筋の話で分かった。米国からの武器調達や台湾海峡問題に焦点が当てられる見通し。

中央社資料写真

(台北中央社)台湾と米国が安全保障に関する実務級最高会談「モントレー対話」を米ワシントンで来月開催することが5日、消息筋の話で分かった。米国からの武器調達や台湾海峡問題に焦点が当てられる見通し。

モントレー対話は定期協議の枠組み。消息筋によれば、来月の会談には安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の官僚や国防部(国防省)の戦略企画部門トップらが台湾側から出席するという。

淡江大学国際関係・戦略研究所の翁明賢所長は、昨年のモントレー対話では主にロシア・ウクライナ戦争に焦点が当てられていたとした上で、バイデン政権がこの1年、米日、米韓、米日韓、米日比、米豪日などの2国間または3国間関係を積極的に推進していることに触れ、今年の会談は主に台湾海峡問題を焦点とすることが予想されるとの見方を示した。また、台湾有事の際にインド太平洋地域の同盟国がどのような対応を取るのかについても話が及ぶ可能性があると指摘した。

政府系シンクタンク、国防安全研究院の舒孝煌副研究員は軍事戦略を担う戦略企画部門の代表者が会談に参加することに触れ、米国からの武器調達や弾薬備蓄、台湾に対する米国の軍事援助などについても言及があるだろうと推測した。

(游凱翔/編集:名切千絵)

 

 

 

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