注目ポイント
台湾海峡に浮かぶ澎湖県七美嶼にある七美中学校が、校門近くにある蒋介石元総統の胸像の制作者を探している。胸像の改修に伴い撤去が決定されたため、制作者である陳英文さんに返却したいと考えている。陳さんは40年以上前に同校の美術教師として勤務し、離島の中学校としては最大規模の教職員や生徒約50人を抱えていた。現在は行方不明であり、七美中学校は制作者の消息を探している。

(澎湖中央社)台湾海峡に浮かぶ澎湖県七美嶼が、七美中学校の校門近くにある蒋介石(しょうかいせき)元総統の胸像の制作者を探している。改修に伴い撤去が決まったためで、本人の意向に従い、返却したい考えだ。
七美郷の呂啓俊郷長は胸像について、40年余り前、同校に勤務していた美術教師の陳英文さんが作ったと説明する。同校の職員によれば、陳さんは澎湖を離れる際、撤去する場合は記念として残すために連絡してほしいと話していたという。
陳さんは澎湖県馬公市出身で、中国文化学院(現中国文化大学)美術学科を卒業。七美中での勤務後、1978年に南部・屏東県の学校に転任した。12年前に屏東教育大学を退職したことが分かっている。
七美中は1973年に設立。教職員や生徒の数は約50人で澎湖の離島にある学校としては最大規模だとされている。
(編集:齊藤啓介)