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台北市の繁華街・西門町に位置する遠東百貨台北宝慶店が、7月末に閉業することが発表されました。1972年に開業し、台北に現存するデパートでは最も長い歴史を持っています。ピーク時の年間売り上げは20億台湾元(約90億円)を超え、新たな業態を次々と生み出すなど、同店は台湾の小売業界に大きな影響を与えてきました。取り壊し後には新たな建物が建設される予定で、その詳細は未定です。

(台北中央社)台北市の繁華街、西門町に位置する遠東百貨台北宝慶店が7月末に閉業する見通しとなった。1972年に開業し、台北に現存するデパートとしては最も長い歴史を有する。8月には取り壊される予定で、51年の歴史に幕を下ろす。
遠東(ファーイースタン)グループが布製品の販売店をデパートとして開業。かつてあった商業施設、中華商場と共ににぎわいを見せた。店長の龔貞忠さんは、当時デパートは珍しく、販促イベントの際には大勢の人が詰めかけ、中華商場とつながる歩道橋も人で溢れるほどだったと振り返った。
同一建物内でのスーパー開店や一定金額以上購入した人への特典など、デパートとして新たな業態を次々と生み出した同店。龔さんによると、ピーク時の年間の売り上げは20億台湾元(約90億円)を超え、現在の倍以上だったという。
6月から閉業に伴うセールを開催する。取り壊し後には新たな建物が建設されるが、詳細は未定だとしている。
(江明晏/編集:楊千慧)