2023-06-02 政治・国際

北朝鮮・金正恩氏妹が衛星の再発射を強調  国連安保理決議に「宇宙利用権侵害」と反発

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注目ポイント

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は1日、同国が5月31日に行い失敗した軍事偵察衛星の打ち上げを米国が非難したことに反論し、「衛星は遠からず宇宙軌道に正確に入り、任務遂行に着手することになる」とし、近く再発射を行う考えを強調した。一方で、正恩氏の体重が140キロを超え、「重度の」睡眠障害に苦しんでいると韓国の情報機関・国家情報院が人工知能(AI)を使って分析した。

一方、北朝鮮の金正恩総書記の体重は140キロ以上で、「重度の」睡眠障害に苦しんでいるとみられると、韓国の情報機関・国家情報院が人工知能(AI)を使って分析した。ロイター通信が伝えた。

国家情報院の委員は「5月16日に公の場に現れた際は、目の周りにはっきりとしたくまがあり、疲れた様子だった。AIの分析では体重は140キロを超えると推定される」と述べた。

同委員は、北朝鮮が総書記のために不眠症治療に関する最新の医療情報を集中的に収集しているという情報機関の報告を挙げ、金氏は「重度の」睡眠障害に苦しんでいるとみられると述べた。その上で、総書記がアルコールやニコチンへの依存度を高め、不眠症が悪化するという「悪循環」に陥る可能性を注視していると述べた。

国情院は「北朝鮮当局が4月、海外で最高位級人物の不眠治療に関する最新医療情報を集中的に収集していた」と報告。外国のたばこも北朝鮮へ大量に持ち込んでいるとも指摘した。

金総書記の健康状態は通常、国家機密として厳重に管理される。総書記の喫煙量や明らかな体重増加、家族に心血管疾患の履歴があることから、さまざまな憶測が飛び交っている。父親で二代目最高指導者だった金正日氏は、2011年に心筋梗塞で死亡した。


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