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台湾の薛瑞元衛生福利部長(保健相)率いる代表団が世界保健機関(WHO)総会への参加を訴えるために、スイスの首都ベルン市のフォン・グラッフェンリード市長と面会した。グラッフェンリード氏は、台湾が民主主義国家であることを評価し、世界は共に協力して問題を解決すべきだと強調。また、ロシア・ウクライナ戦争が勃発してから1年余りの間に、欧州はウクライナ支持で団結し、中国に対する警鐘であり、台湾には希望をもたらすと語った。薛氏らはこの日、スイス連邦議会も訪問し、中央社がWHO総会の取材許可証の取得を中国の圧力で拒まれたことについて、スイスは中立で開かれた国でありながら、強い姿勢でWTOとの交渉に臨んでいないことは受け入れられないと述べ、必ず改善しなければならないと訴えた。

(ベルン中央社)スイスの首都、ベルン市のフォン・グラッフェンリード市長は24日、同国ジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)総会への参加実現に向け、現地で支持を呼び掛けている薛瑞元(せつずいげん)衛生福利部長(保健相)率いる代表団と面会した。グラッフェンリード氏は中央社の取材に「台湾は永遠に孤独ではない」と語った。
グラッフェンリード氏はあいさつで、台湾が過去数十年間に権威主義体制から民主主義体制に転換したことを高く評価。「台湾はアジアで指折りの民主主義国家になった」と述べた。
中央社の取材では、WHO総会が台湾のオブザーバー参加を認めなかったことについて、われわれはグローバルな挑戦に立ち向かっており、世界は共に協力して問題を解決すべきだと強調。台湾は地球上の家族の1つであり、国際機関のメンバーになるべきだとの認識を示した。
またロシア・ウクライナ戦争が勃発してから1年余りの間に、欧州はウクライナ支持で団結したとし、中国に対する警鐘であり、台湾には希望をもたらすと語った。
薛氏らはこの日、スイス連邦議会も訪問。親台派グループの議員は、中央社がWHO総会の取材許可証の取得を中国の圧力で拒まれたことについて、スイスは中立で開かれた国でありながら、強い姿勢でWTOとの交渉に臨んでいないことは受け入れられないとし、必ず改善しなければならないと述べた。
(田習如/編集:齊藤啓介)