2023-05-25 政治・国際

米フロリダ州で特定外国人の不動産所有制限 7月施行の新法めぐり中国人4人「違憲」と提訴

© Photo Credit: GettyImages 新法に署名したフロリダ州のロン・デサンティス知事

注目ポイント

米フロリダ州で7月から施行される、中国人など特定国からの外国人に対して不動産の取得を禁じる新たな州法をめぐり、同州で働き、暮らす4人の中国人が同州政府を相手取り訴訟を起こした。

BBCは、「米国には公式、非公式を問わず差別的な住宅政策の長い歴史がある」とし、人種、性別、イデオロギー、指向に基づく住宅差別をなくすため、これまでも複数の公民権訴訟が起こされていると説明した。

20世紀には「レッドライニング」(赤線引き)として知られる慣行により、多くの有色人種、特に黒人は特定の地区から事実上、排除された。アジア系もまた、米国の歴史を通じてそのような政策に直面したとしている。

だが、安全保障や貿易をめぐる米中関係は近年緊張が高まり、先月にはアラスカ州からサウスカロライナ州におよび、領空に侵入した中国の偵察気球を米軍が撃墜して以来、十数の州議会と議会で、長らく懸念材料とされてきた外国人による土地所有問題が緊急課題として浮上している。

 

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