2023-05-24 経済

米企業が今、日本市場の魅力に注目する理由  WSJ紙「政治的安定、経済活力」と「非中国」

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注目ポイント

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは今週、「日本のメディアは輸出競争力が低下していると嘆いているが、日本の円建て輸出額は過去2年間で43%増加し、22年度は7000億ドル(約97兆円)超と過去最高を記録した」とし、日本経済の好調度を指摘。米企業は今、日本市場の魅力に注目しているとし、その理由は「非中国」だと報じた。

もし対中輸出が突然途絶えれば、その打撃は大きいが、米国と欧州連合(EU)がそれぞれ国内・域内の製造基盤の再構築を推進するなど、対中依存から徐々に移行する動きが始まっているとWSJ紙は解説。「そこでは多くの面で日本の強みが生かせる」というのだ。

同紙によると、「世界では最近、日本ブランドの製品は以前のようには買われなくなったが、スマートフォンやコンピューターサーバー、電気自動車(EV)には、まだ多くの日本製部品が使われている」と解説。例えば、半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)がアリゾナ州の半導体工場に400億ドル(約5兆5360億円)を投資するが、投資額の一部は半導体製造装置や材料の購入代金として実際に日本に流れることになるという。

また、「日本のメディアは輸出競争力が低下していると嘆いているが、日本の円建て輸出額は過去2間で43%増加し、22年度は7000億ドル(約97兆円)超と過去最高を記録した」と強調した。


 


 

 

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