注目ポイント
「回転ベッド」や「全面鏡張り」のような昭和の薫りが漂う日本各地の「昭和ラブホ」を巡り、ツイッターやインスタグラムで魅力を発信している平成生まれの昭和ラブホ愛好家、ゆななさんが台湾のラブホテルを初訪問。日本のラブホ文化の影響を強く受けながら、「ラブホ=カップル利用」という固定観念を軽々と飛び越える多様性にあふれた台湾ラブホの世界を案内する。
写真だと伝わりにくいが、ひし形の凹凸のある布製の壁紙も特別感があってとても好きだ。なんだか全てが愛おしく感じられる。

バスタブと洗面は同じスペースにあるのだが、とにかく広い!!
どうやって使えばいいの?と感じてしまうような持て余すくらいのスペースがあった。つい「掃除が大変そうだな…」と現実的なことを考えてしまう(笑)。

シャワーのスペースもあり、海外に来てバス・トイレ別なのがとても嬉しかった。しかもミストサウナ付き。気になるアメニティはというと……


このおしゃれなケースに歯ブラシ・剃刀・クシ・コンタクト液などなど、一通りまとめられていた。手ぶらで来ても困ることがない。

シャンプー類のボトルも可愛くてテンションが上がる。

さらにこれらのインスタントコーヒーやお菓子も全て無料! 台湾ラブホ、太っ腹すぎる。
宿泊客限定のお楽しみも?
ほかの部屋にも入室してきたので見てほしい。まずは「Boat House」の部屋。

まさかの、ソファ・ベッド・バスタブが同じ空間にある。この部屋に入室した瞬間、「え……お風呂があふれたらベッドが水浸し!? 湿気も凄そう」と、これまた現実的なことを考えてしまった(笑)。
でも、これらが同じ空間にまとまっているラブホは日本ではまずお目にかかれないため、とても斬新なアイデアでインパクトが強い。写真には写っていないがシャワールームもちゃんとあるので安心してほしい。
続いてはこちら。「舞蝶變奏」の部屋。

ソファが天井からぶら下がっていて、ブランコのようになっている。座っていて落ち着かなさそうだが、これまた可愛さもあり面白い部屋だ。この部屋にはカラオケもある。女子会をするのにも向いていそうだ。
ここまできたら全部屋見学したいくらいだが、ほぼ満室という盛況ぶりだった。台湾ラブホ恐るべし。
続いてはほかの設備を紹介していきたい。このホテル、すごいのは客室だけではないのだ!!!!

な、なんと朝食会場があり宿泊者限定で朝食バイキングのサービスを楽しむことができる。私は1泊したため、もちろんこの朝食会場にも足を運んだ。
主食から野菜、フルーツ、飲み物まで一通りそろっていて目移りしてしまった。味も文句なしで種類豊富なため、何度かお代わりしたほどだ。席数も多く、快適に過ごせる。

他人と顔を合わせることになるため抵抗がある人もいるかもしれないが、そんなことはお構いなしでみんな朝食を楽しんでいた。
私が訪ねたのは平日のど真ん中だったせいもあり、家族連れの姿は見えなかったが、連休中だと家族連れも多いのだろうか…。子ども用の椅子も完備されていた。私としては、幼いころからこんなアミューズメントパークのような場所に連れてきてもらえるなんて羨ましい! 一生の思い出になること間違いなし。