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俳優の金城武さんや、石田ゆり子さん、ひかりさん姉妹の母校としても知られる「台北日本人学校」(台北市)が昨年創立75周年を迎えたのを記念し、同校の全体同窓会が5月20日、東京・内幸町で開かれ、出席した約200人が旧交を温めた。
「台北日本人学校」(台北市日僑学校)の歴史は、終戦に伴う日本人の内地引き揚げが行われていた1947(昭和22)年、「国立台湾大学附設留台日籍人員子女教育班」として、大学にも近い温州街で小中学部が開校したことに始まる。
その後校舎は1951(昭和26)年に台湾大学構内へ移転したのをはじめ、厦門街、敦化南路、松山区福徳街へと移転を繰り返し、1972(昭和47)年の日台断交を機に現在の名称となった。
1983(昭和58)に天母(台北市中山北路6段)に移転し、2016(平成28)年には敷地内での新校舎建設計画が始動。20(令和2)年に上棟式が行われ、21(令和3)年、新校舎での授業が開始された。
同窓会では、同校が2022年(令和4)年に創立75周年を迎えたことから、同年に全体竣工した新校舎への備品寄付のための募金事業などを行ったが、コロナ禍を受けて記念の同窓会開催は今年に延期していた。
5月20日は東京・内幸町の日本プレスセンタービル内で、立食形式で開催され、海外在住者を含む歴代同窓生や教員ら約200人が出席。同時代を台北で過ごした仲間同士や恩師が会場内で輪をつくり、歓声をあげて再会を喜び合った。

開催準備にあたった森田房樹同窓会長(1966~75年在籍)は「本日は世界各地から集まっていただき、50年ぶりの再会を果たした方もおられると聞きます。本校の素晴らしい歴史と同窓の輪を、ぜひ次代につなげていきたい」とあいさつ。

また台湾側からは台北駐日経済文化代表処(駐日大使館に相当)教育部の黄冠超部長が出席し「これからも日本と台湾の良好な関係の担い手となってください」などと祝辞を述べていた。75周年記念同窓会は今年11月、台北市内でも開催される予定。

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