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最大野党・国民党は17日、侯友宜新北市長(65)を来年1月に行われる次期総統選の党公認候補に選出したと発表した。

(台北中央社)最大野党・国民党は17日、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長(65)を来年1月に行われる次期総統選の党公認候補に選出したと発表した。侯氏は「再び政権交代を」と意気込んだ。
台湾22県市で最多の人口を抱える新北市で市長を務める侯氏。警察官僚出身で、2010年から同市の副市長を務め、18年に市長に初当選。昨年11月には幅広く支持を集めて与党・民進党候補に圧勝し再選した。
8年ぶりの政権交代を目指す国民党。次期総統選に向け、公認候補として侯氏は元から有力視されていたが、閣僚経験はない。総統選の焦点となる対中政策についてもまだ明確な方針を示しておらず、今後が注目される。
鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏が同党からの総統選出馬を目指していたが、17日にフェイスブックページを更新。「最大限の努力をもって侯友宜氏の勝利を応援する」とコメントした。
民進党は頼清徳(らいせいとく)副総統を公認候補に決定。二大政党以外からは、民衆党の党主席(党首)、柯文哲(かぶんてつ)前台北市長が出馬する。
(劉冠廷、王承中/編集:楊千慧)