2023-05-17 台湾

屏東県里港郷、鹿児島県曽於市と覚書締結 交流促進目指す/台湾

注目ポイント

台湾屏東県里港郷と日本鹿児島県曽於市は、教育交流や学校間の相互訪問を推進するための覚書に署名した。覚書によると、両自治体は将来的には観光や農業、水産業などの分野での交流を拡大することを目指しており、昨年のオンライン交流会議や今年1月の訪問に続き、相互交流を深めることを意欲的に進めるとしている。曽於市出身の政治家が日本統治時代に里港の小学校で教壇に立っていたことが縁となり、交流が生まれたとされている。覚書に署名したのは、里港郷の徐国銘郷長と曽於市の五位塚剛市長である。覚書の調印式には、屏東県の黄国栄副県長と陳銘俊台北駐福岡経済文化弁事処長も立ち会った。

左から曽於市の五位塚剛市長、里港郷の徐国銘郷長、屏東県の黄国栄副県長(屏東県政府提供)

(屏東中央社)南部・屏東県里港郷は16日、鹿児島県曽於市と国際交流促進に関する覚書を締結した。まずは教育分野での交流や学校間の相互訪問を推し進め、将来的には観光や農水産品などの分野にまで交流を拡大していきたいとしている。

調印式が里港郷で開かれ、同郷の徐国銘郷長と曽於市の五位塚剛市長が覚書に署名した。屏東県の黄国栄副県長が立ち会った他、陳銘俊台北駐福岡経済文化弁事処長もリモート形式で出席した。

双方は昨年、駐福岡弁事処の協力によってオンラインで交流会議を開き、今年1月には五位塚市長らが里港郷を訪問。相互交流について事前協議を行っていた。曽於市出身の政治家、山中貞則氏が日本統治時代に里港の小学校で教壇に立っていたことを縁として交流が生まれたという。

五位塚市長は屏東と日本があらゆる面で実質的な交流を持てるよう期待を寄せた。徐郷長は、両郷市間の相互訪問を強化し、教育や文化、観光、産業といったさまざまな分野で交流を深めていけるよう意欲を示した。

(李卉婷/編集:名切千絵)

 

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