2023-05-10 政治・国際

秋田・仙北市の台湾親善大使に一青妙さん就任 「発信のお手伝いがしたい」

© 田口知明市長から任命証などを受け取った一青妙さん(左)=5月9日、秋田県仙北市内で(一青妙さん提供)

注目ポイント

秋田県仙北市はこのほど台湾との交流促進や、台湾からの旅行客誘致などをめざし、日本と台湾にルーツを持つ俳優でエッセイスト、歯科医師の一青妙さんに「仙北市台湾親善大使」を委嘱し、任命した。5月9日、同市内で就任式が行われ、一青さんは映画や、小説、舞台化などを例にあげ「いろいろな形で発展させたい。そのお手伝いがしたい」と意気込みを語った。

仙北市は、昨年同市内で行われた台湾関連イベントで一青妙さんが講演会の講師を務めたことをきっかけに、一青さんを通じて市の魅力を広く発信し、台湾との交流を深め、台湾人旅行客の集客などにつなげようと、一青さんを親善大使に任命した。

「仙北市台湾親善大使」に就任し、あいさつする一青妙さん=5月9日、秋田県仙北市内で(一青妙さん提供)
「仙北市台湾親善大使」に就任し、あいさつする一青妙さん=5月9日、秋田県仙北市内で(一青妙さん提供)

仙北市内の田沢湖と、台湾・高雄にある澄清湖は「姉妹湖」提携しており、2022年に提携35周年を迎えたばかり。また岩盤浴で知られる仙北市の強酸性の玉川温泉と、台湾の北投温泉(台北市)は、ラジウムを含む希少な「北投石」を産出するという縁から提携、交流を展開しており、同市では台湾を「コロナ後」の観光客誘致のターゲットのひとつとした。

今回仙北市台湾親善大使に就任した一青さんは、1970年、台湾5大名家のひとつとされる基隆・顔家の長男だった台湾人の父と、石川県にルーツを持つ日本人の母との間に生まれた。シンガーソングライタ―で女優の一青窈さんは実妹。

10歳まで台湾で過ごした経験などをもとに、家族や台湾をテーマにした文筆活動で知られ、『私の箱子』『わたしの台南』など著書も多数で、台南市親善大使、石川県中能登町観光大使として日台の架け橋となる文化交流などに力を入れてきた。

就任式は5月9日、仙北市内の田沢湖畔にある「湖畔の杜レストランORAE」で行われ、同市関係者ら35人が出席。田口知明市長から一青さんに任命証や名刺、樺細工の名刺入れが手渡された。

田口市長は「仙北市のみならず、秋田県と台湾との架け橋として活躍してほしい」などとあいさつ。

仙北市台湾親善大使就任の様子=5月9日、秋田県仙北市内で(一青妙さん提供)

一青さんは、映画、小説、舞台化などを例えに「いろいろな形で発展させたい。親善大使としてそのお手伝いがしたいと考えています」「私はサイクリストでもありますので、サイクリストの友人たちを田沢湖一周に誘ってみようと思います」などと話していた。」

田沢湖畔で就任式出席者らと記念撮影する一青妙さん(中央)=5月9日、秋田県仙北市内で(一青妙さん提供)

 

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