2023-05-07 政治・国際

蔡総統、自民青年局長らと面会 国際機関への台湾加入支持呼び掛け

注目ポイント

蔡英文(さいえいぶん)総統は4日、北部・台北市の総統府で、訪台した自民党青年局のメンバーらと面会した。蔡氏は台湾と日本は双方にとって重要な経済パートナーだと強調し、国際機関への台湾の加入支持を呼び掛けた。

握手を交わす蔡英文総統(右)と自民党青年局長の鈴木憲和衆院議員

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は4日、北部・台北市の総統府で、訪台した自民党青年局のメンバーらと面会した。蔡氏は台湾と日本は双方にとって重要な経済パートナーだと強調し、国際機関への台湾の加入支持を呼び掛けた。

蔡氏は、青年局はこれまでも台日の各分野で交流を積極的に行ってきたと指摘。若者による相互訪問の取り組みなどに触れ、台湾の若者に政治参加を促したと語った。

青年局のメンバーに対しては、今後頻繁に台湾を訪問し、経験を分かち合ってほしいと期待を寄せ、台日友好は各領域での交流から基礎がつくられるとの認識を示した。

日本との関係については、今後共に努力して世界の安全保障や自由、繁栄のためにより多くの貢献をしたいと意欲を示した。

鈴木憲和局長(衆院議員)は、民主主義と法の支配の理念と体制を堅持し、武力による一方的な現状変更は許さないとの立場を強調。台湾と日本は連携し、国際社会に向けてメッセージを伝えなければならないと語った。

経済面ではインド太平洋地域の安定や経済、発展のために台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入を歓迎するとし、青年局としても支援する方針を示した。

また中国語で「台湾と台湾人は日本と日本人の心からの友人だ」、「引き続き台日友好のために努力する」などと語り、会場から拍手が上がる一幕もあった。

青年局のメンバーらは3日に訪台し、7日まで滞在する。

(温貴香/編集:齊藤啓介)

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