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台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)の日本公演を前に、バイオリニストのリチャード・リン(林品任)さんと次席クラリネット奏者の頼俊諺さんが3日、東京・日本橋の誠品生活日本橋でサプライズ演奏を行った。演奏が始まると、多くの買い物客が2人を取り囲むようにして音楽に耳を傾けていた。

(東京中央社)台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)の日本公演を前に、バイオリニストのリチャード・リン(林品任)さんと次席クラリネット奏者の頼俊諺さんが3日、東京・日本橋の誠品生活日本橋でサプライズ演奏を行った。演奏が始まると、多くの買い物客が2人を取り囲むようにして音楽に耳を傾けていた。
日本公演は6日に兵庫県立芸術文化センターで、8日に東京オペラシティコンサートホールで開かれる。NSOが日本で公演を行うのは4年ぶり。
サプライズ演奏では、リンさんがバツェヴィチの「ポーランド奇想曲」を、頼さんがカルロス・ガルデルの「ポル・ウナ・カベサ」をそれぞれ独奏した後、モンティの「チャールダーシュ」を2人で合奏した。
2013年に仙台国際音楽コンクールのバイオリン部門で優勝した経歴を持つリンさんは新型コロナウイルス流行前はNSOの公演で毎年数回日本を訪れており、日本を第二の故郷のように思っていると明かす。久々の訪日に、飛行機を降りた時には「長い間故郷に戻っていなかった」という感覚を覚えたという。現在代替役中のリンさんは、国家のために音楽外交を行い、台湾の文化を世界の舞台で伝えられるのは光栄なことだと語った。
頼さんは長年欧州を拠点に活動しており、日本を訪れるのは2019年にNSOに入って以来初めて。日本での公演に期待感を示した。
(楊明珠/編集:名切千絵)