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台湾を訪れる個人旅行者を対象に消費金5000台湾元(約2万2000円)を抽選で提供するキャンペーンが1日から始まる。

(桃園空港中央社)台湾を訪れる個人旅行者を対象に消費金5000台湾元(約2万2000円)を抽選で提供するキャンペーンが5月1日から始まる。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は29日、政府と観光業界が一丸となって外国人観光客を取り戻していくとインバウンド回復に意欲を示した。
キャンペーンは台湾時間1日正午から実施される。抽選は台湾到着後に各空港で行われる。抽選の参加には特設サイト(5000.taiwan.net.tw)での事前登録が必要で、到着の7日前から1日(24時間)前まで登録できる。中華民国旅券以外で入国し、滞在期間が3日から90日以内の個人旅行者が対象。消費金は電子マネーまたは宿泊施設割引優待券の形式で受け取れる。実施期間は2025年6月30日まで。消費金は合計50万人に提供する。
キャンペーン開始を前に記者会見が29日、桃園国際空港で行われた。王氏は会見後に報道陣の取材に対し、訪台客数の目標について今年は600万人、来年は新型コロナウイルス流行前の水準である1200万人に設定していると説明。観光業界は外国人観光客を迎え入れる準備を整えており、政府も観光地の整備をしっかり行ってきたとアピールした。また、日本人観光客の増加にも期待を寄せた。
消費金の受け取り形式に「電子マネー」を選択した場合、「イージーカード」(悠遊卡)または「iPASSカード」(一卡通)で提供される。台湾内の各カードの提携店舗で利用可能で、1日の利用限度額は3000元、1回の支払い当たりの利用限度額は1500元とする。使用期限は受け取り日から90日以内。宿泊施設割引優待券は1000元分を5枚提供する。1回の使用枚数に制限はないが、おつりは出ない。転売や譲渡は禁じられる。
(葉臻/編集:名切千絵)