2023-05-02 政治・国際

南部のダム、集水域で雨不足 春の雨少なく、梅雨まで要節水/台湾

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経済部(経済省)水利署南部水資源局は29日、中央社の取材に対し、南部の主要なダムの集水域でまとまった雨が降っておらず、梅雨の時期まで節水措置が必要だとの見解を示した。

主に嘉義県や台南市に水を供給する曽文ダム=水利署南部水資源局提供

(台南中央社)経済部(経済省)水利署南部水資源局は29日、中央社の取材に対し、南部の主要なダムの集水域でまとまった雨が降っておらず、梅雨の時期まで節水措置が必要だとの見解を示した。

同局によれば、昨年5月以降、南部の主要ダムの集水域では降水量が例年同期の4~6割にとどまっており、歴史的な水不足となった2021年を下回っているという。また中央気象局によれば、今年の春季(2~4月)の降水量は台湾全土で160.9ミリで、2002年以降で最少となった。

主に嘉義県や台南市に水を供給する曽文ダムでは30日午後現在、貯水量は3258万トンで、貯水率はわずか6.43%。南化ダムの貯水量は2048万トン、烏山頭ダムは5191万トンとなっている。

同局は昨年8月から水不足対策の措置を取っており、主要ダムの給水量をこれまで1億8000万トン削減。今後も給水量の調節を続ける方針で、梅雨の時期までは政府の措置に協力するよう市民や業者に呼び掛けた。

(張栄祥/編集:楊千慧)

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