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南米パラグアイで大統領選挙が4月30日に行われ、中華民国(台湾)と外交関係を維持する方針を表明していた与党コロラド党の候補、サンティアゴ・ペニャ氏が当選を確実にし、勝利宣言した。

(台北中央社)南米パラグアイで大統領選挙が4月30日に行われ、中華民国(台湾)と外交関係を維持する方針を表明していた与党コロラド党の候補、サンティアゴ・ペニャ氏が当選を確実にし、勝利宣言した。これを受け、蔡英文(さいえいぶん)総統は祝意を表明し、両国の友好関係の深化に期待を寄せた。
パラグアイ大統領選を巡っては、有力視されていた野党連立候補のエフライン・アレグレ氏が、当選すれば台湾と断交し、中国と国交を結ぶ意向を示していた。
総統府が1日に出した報道資料によれば、駐パラグアイ大使が蔡英文(さいえいぶん)総統や頼清徳(らいせいとく)副総統、政府、台湾の人々を代表して、大統領・副大統領選の当選者に祝意を伝えたという。
外交部(外務省)も1日、報道資料を通じ「わが国として、パラグアイの人々が成熟した民主主義の素養を示し、今回の大統領選を無事に完了できたことに深く敬意を表する」とたたえ、今後も民主主義や自由といった共通の価値観、両国の伝統的な友好関係に基づき、パラグアイの新政権と引き続き連携や交流を深化させていく姿勢を示した。
(編集:名切千絵)