注目ポイント
「2つの中国」という立場の蔡英文政権を支持し、中国本土で展開する台湾企業への中国政府の締め付けが強硬さを増している。 中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は、先週の記者会見で「中国本土でカネを稼ぎ、そのカネを台湾独立派に献金するような企業を絶対許さない」と語気を強めた。この警告は、中国当局が先週、台湾のコングロマリット「遠東集団(ファーイースタングループ)」に環境保護や労働法、消防法、納税などあらゆる分野で違反があったとして、計4億7400万元(約85億円)の罰金を科したことを受けてのものだった。
ほとんどの台湾人が現在の台湾海峡をめぐる台中関係の維持を望んでいるとの世論調査を引用し、自身も現状維持派だと主張。「私は常に台湾独立に反対してきた」と明言した。
台湾財界の重鎮・徐氏から“反独立派宣言”を引き出したことは、中国政府にとって思惑通りだったに違いない。
作者:TNL JP編集部
責任編集者:TNL JP編集部
校閲者:TNL JP編集部