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南部・台南市にある成功大学光復キャンパスの一角には「榕園」と呼ばれる広場があり、日本の皇室ゆかりのガジュマルが植栽されている。

(台南中央社)南部・台南市にある成功大学光復キャンパスの一角には「榕園」と呼ばれる広場があり、日本の皇室ゆかりのガジュマルが植栽されている。植樹から今年で100年を迎え、今では地元の人々にとって共通の思い出の場となっている。
日本統治時代の1923年、当時皇太子だった昭和天皇が台湾行啓で植えた。同大博物館の蔡侑樺副研究員がまとめた資料によれば、台湾行啓当時、光復キャンパスの所在地には旧日本軍の兵舎があった。裕仁皇太子は将兵をねぎらおうと同所を訪れ、閲兵後に1本のガジュマルを植え、これが榕園で最初のガジュマルとなった。今では多くのガジュマルが植えられている。
キャンパス内に静かにたたずむガジュマルの老木。94年に病気になったが、民間企業からの資金援助で順調に回復した。ガジュマルの木々が成す壮観な眺めは同大十景と評され、次第に市を代表する人気観光スポットになっていった。
同大は、ガジュマルの老木は学生らを長年見守り、学生や卒業生にとって貴重な思い出になっているとコメントした。
(楊思瑞/編集:荘麗玲)