2023-04-21 経済

台湾鉄道、台東―知本間の複線化工事が起工

注目ポイント

台湾鉄路管理局が南廻線台東―知本間の複線化工事を開始し、完全複線化計画では列車の大幅な増発が可能になる見通しである。工事費用は2008億円で、完成は2027年10月を予定しており、南部・高雄―台東―花蓮間の所要時間短縮も期待される。

台湾鉄道、台東―知本間の複線化工事が起工

(台東中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)南廻線台東―知本(ともに東部・台東県)間の複線化工事が20日、起工した。最終的には花蓮線を併せた花蓮(同・花蓮県)―知本間を完全複線化させる計画で、運用開始が予定されている2027年10月には列車の大幅な増発が可能となる見通しだ。

交通部(交通省)鉄道局によれば、今回起工した区間を含む完全複線化工事は花蓮―知本間の約70%に当たる112.6キロの区間で行われ、工事にかかる費用は456億2700万台湾元(約2008億円)。列車の増発や南部・高雄―台東―花蓮間の所要時間短縮が図られるという。

この日台東駅(台東県)前で行われた式典に出席した劉櫂豪立法委員(国会議員)は、工事の完成後には休日などに乗車券の入手が困難になる問題が解決されるとあいさつ。予定通り工事が完成するよう監督すると語った。

王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)はメディアの取材に、花蓮―台東間は14年に電化されたものの、一部が単線のために運用面で不便を来し、増発ができないと現在の問題点を指摘し、完成に期待を寄せた。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

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