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新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きを受け、台湾では17日から公共交通機関でのマスク着用について、「推奨する」に規定が緩和され、個人の判断に委ねられるようになった。

(台北中央社)新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きを受け、台湾では17日から公共交通機関でのマスク着用について、「推奨する」に規定が緩和され、個人の判断に委ねられるようになった。初日朝の通勤ラッシュ時の台北メトロ(MRT)車内では依然として、ほとんどの乗客がマスクを着用していた。
17日の台北メトロ淡水線車内=中央社記者徐肇昌撮影
子供連れの乗客の女性は、当面の間は子供にメトロやバスではマスクを着けさせると話す。子供がコロナに感染してから免疫力が下がっており、エンテロウイルスが流行する時期でもあるためだと明かした。子供がマスクに慣れていることも理由の一つだという。バスで通勤する別の女性は、マスクを着けるのは好きではないとしつつ、まだ感染していないため、密閉した車内ではしばらくは着用を続けると慎重な姿勢を示した。
台北メトロでマスクを着けていなかった男性は、着用規定の撤廃を期待していたと話し、感染してもインフルエンザのような症状であるため心配はしていないと楽観的な考えを示す。一方で、台北の空気は汚いため、バイクに乗る時は着用すると語った。
台湾は昨年12月、屋外でのマスク常時着用を不要としたのに続き、今年2月下旬には屋内での着用についても、医療機関や介護施設、公共交通機関などの一部例外を除き、個人判断とした。
医療機関や介護施設の他、高齢者や児童、少年、心身障害者などをそれぞれ対象とした支援施設、救急車内ではマスクの着用が引き続き義務付けられる。
(陳昱婷/編集:荘麗玲)