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日本を訪問していた鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘氏の事務所は14日、郭氏が同日、自民党の麻生太郎副総裁と面会し、アジア太平洋地域の安定を巡り意見を交わしたと明らかにした。

(台北中央社)日本を訪問していた鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏の事務所は14日、郭氏が同日、自民党の麻生太郎副総裁と面会し、アジア太平洋地域の安定を巡り意見を交わしたと明らかにした。
同事務所の発表によると、郭氏は日本と台湾は共にアジアの重要なエコノミーで、歴史や文化、産業面で深い交流の土台があると強調。経済や将来のAI(人工知能)技術分野での協力強化は地域の発展にとって極めて重要な意義を持つと語ったという。
また産業界や政府関係者らの努力により、台湾は経済や科学技術研究開発、製造などの分野で強大な実力を示すようになり、現在は世界の重要な経済パートナーになったと指摘。これこそが台湾に地域安全保障の基礎をもたらすと主張した。
麻生氏は、経済成長は平和と安定の基礎の上に成り立つとし、どの政党が台湾の政権を握っても、いかに平和を維持するかが最重要課題になると述べた。
郭氏は15日、フェイスブックを更新し、衆議院議員らは台湾海峡の緊張が高まっていることに懸念を抱いているとした上で、米中対立の緩和に向けて努力することが必要だとする認識を示した。
郭氏は今月5日、来年1月に行われる総統選で、国民党候補の指名獲得を目指す考えを示している。
(劉冠廷/編集:齊藤啓介)