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中部・雲林県斗南鎮で日本統治時代に斗南小学校の宿舎として建設された日本式の建物が修復され、11日に文化施設「斗南文薈館」としてオープンした。

(雲林中央社)中部・雲林県斗南鎮で日本統治時代に斗南小学校の宿舎として建設された日本式の建物が修復され、11日に文化施設「斗南文薈館」としてオープンした。今後は地元の芸術家や学生らが作った芸術作品などを展示したり、イベントを開催したりする予定だ。
この日開かれた式典で張麗善(ちょうれいぜん)県長は、かつて台湾を代表する画家の沈耀初や書家の陳岳山らが暮らしたと指摘。建物は日本の風格があり、優秀な芸術家を育んだことから、文化伝承の時代的意義があると語った。
張氏によると、宿舎は十数年にわたり手付かずの状態で、庭は草木が生い茂り、はりや柱も傾き、地元の人たちが忌み嫌う建物だったという。県政府文化観光処が2042万台湾元(約8900万円)を投じ、約2年かけて修復した。
県教育処は、当面は陳岳山の書道作品を展示し、3カ月に一つのテーマで展示などを行うとしている。
(姜宜菁/編集:齊藤啓介)