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台湾と日本の漫画家が描いた感謝の色紙を展示する巡回展「漫画の絆 台日色紙展」が8日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町で始まった。

(岩手中央社)台湾と日本の漫画家が描いた感謝の色紙を展示する巡回展「漫画の絆 台日色紙展」が8日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町で始まった。
東日本大震災から10年の節目を迎えた2021年、台湾の震災当時の支援に感謝しようと日本人漫画家が描き下ろした色紙108枚が台湾で展示された。翌22年には、台湾の漫画家120人が日本から贈られた新型コロナウイルスワクチンへの感謝の思いを色紙に込めた。同展の会場にはこれらの色紙合わせて228点が並ぶ。
8日の開会式に出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は、台湾は同町の復興に貢献でき非常に光栄だったと述べ、東京五輪の際には同町が台湾のホストタウンを務めたことにも言及。「善の循環」が受け継がれていくことに期待を寄せた。
平野公三大槌町長は、東日本大震災以来、日台間でさまざまな交流が続いてきたと話し、今回の展示はそのつながりがより強く感じられるものだとし、今後のさらなる関係強化を願った。
開会式には阮光民さんら台湾の漫画家に加え、声優の島田敏さんや山口由里子さんも招かれ交流した。
同展は同町文化交流センターおしゃっちで今月16日まで。同27日には、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターに移る。
(楊明珠/編集:楊千慧)
