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北部・台北市の市定古跡、台北二二八記念館で6日、建物の修復工事に関する記者会見が開かれた。

(台北中央社)北部・台北市の市定古跡、台北二二八記念館で6日、建物の修復工事に関する記者会見が開かれた。同市の蒋万安(しょうばんあん)市長は、同館は休館中も引き続き教育イベントの実施・普及や所蔵品の研究、被害者の資料とオーラルヒストリーの収集などに取り組むと語った。
建物は台湾放送協会台北放送局として日本統治時代の1931(昭和6)年に建設され、47年の「2・28事件」時には放送を通じて情報が伝えられた。97年に同館となって今に至り、修復には7500万台湾元(約3億2300万円)が投じられる。
蒋氏は同館について、「2・28事件」の紹介を目的とし、常設展や特別展を通じて着実に人権教育の普及を行うと強調。再オープン後には多くの資料に日の目を当て、保存と歴史の伝承に注力してもらいたいと期待を寄せた。
同館によると、先月6日から休館しており、25年2月28日に再オープンする予定だという。
(劉建邦/編集:齊藤啓介)