2023-04-09 台湾

台北二二八記念館、修復へ 蒋市長「休館中も研究と資料収集行う」/台湾

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北部・台北市の市定古跡、台北二二八記念館で6日、建物の修復工事に関する記者会見が開かれた。

台北二二八記念館の修復に関する記者会見に出席した蔣万安台北市長(左から2人目)ら=台北市政府提供

(台北中央社)北部・台北市の市定古跡、台北二二八記念館で6日、建物の修復工事に関する記者会見が開かれた。同市の蒋万安(しょうばんあん)市長は、同館は休館中も引き続き教育イベントの実施・普及や所蔵品の研究、被害者の資料とオーラルヒストリーの収集などに取り組むと語った。

建物は台湾放送協会台北放送局として日本統治時代の1931(昭和6)年に建設され、47年の「2・28事件」時には放送を通じて情報が伝えられた。97年に同館となって今に至り、修復には7500万台湾元(約3億2300万円)が投じられる。

蒋氏は同館について、「2・28事件」の紹介を目的とし、常設展や特別展を通じて着実に人権教育の普及を行うと強調。再オープン後には多くの資料に日の目を当て、保存と歴史の伝承に注力してもらいたいと期待を寄せた。

同館によると、先月6日から休館しており、25年2月28日に再オープンする予定だという。

(劉建邦/編集:齊藤啓介)

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