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中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋濤主任が馬英九(ばえいきゅう)前総統の送別会で、外部勢力による台湾問題への干渉を許さない姿勢を示したのを受け、陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は7日、「台湾のことは確かにわれわれの問題で、中国の内輪事ではない」と述べ、その場で立場を表明しなかった馬氏を批判した。

(台北中央社)中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋濤主任が馬英九(ばえいきゅう)前総統の送別会で、外部勢力による台湾問題への干渉を許さない姿勢を示したのを受け、陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は7日、「台湾のことは確かにわれわれの問題で、中国の内輪事ではない」と述べ、その場で立場を表明しなかった馬氏を批判した。立法院院会(国会本会議)への出席前、メディアの取材に応じた。
宋氏は6日、訪中の日程を終え帰国する馬英九(ばえいきゅう)氏の送別会を開いた。その際、両岸(台湾と中国)の同胞は同じ中国人であり、「一つの中国原則」と一つの中国を巡る「92年コンセンサス」を堅持すべきだと言及。家庭内のことは相談し合えば解決できるものだとし、「外部勢力の関与は断固許さない」と述べた。
陳氏は、台湾は紛れもなく主権が独立した国で、両岸が互いに隷属しないことは事実だと指摘。馬氏はその場でこの事実を中国にはっきり示すべきだったとした。
馬氏は先祖の墓参りを目的に先月27日から中国を訪問していた。
(王揚宇/編集:荘麗玲)