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台湾鉄路管理局(台鉄)は30日、日本統治時代に使われていた新北投駅(台北市)の「誕生日」を記念し、かつての宴会料理を再現した弁当を期間限定で販売すると発表した。

(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)は30日、日本統治時代に使われていた新北投駅(台北市)の「誕生日」を記念し、かつての宴会料理を再現した弁当を期間限定で販売すると発表した。
台鉄新北投線の駅として1916(大正5)年4月1日に開業。台北メトロ(MRT)淡水線の建設に伴い、88年に廃駅となった。駅舎は中部・彰化県に移されていたが、元あった場所から50メートルほど離れた公園内に移築され、2017年、文化施設としてよみがえった。
温泉の名所としてにぎわっていた北投では、「酒家」と呼ばれる高級料理店が立ち並んでいた。弁当は酒家で出された宴会料理を再現。ごま油が香る鶏肉のおこわには東部・花蓮の赤米を採用した。
おかずとしてエビの揚げものや、ハナニラと桜えびの豆腐干炒めなどが詰め込まれている。いずれも酒家で親しまれていたメニューで、台鉄は「懐かしの味を楽しんでもらいたい」としている。
価格は1個200台湾元(約870円)。販売時期は4月1~5日と同8、9日の計7日間のみで、新北投駅の他、台北駅内にある「台鉄便当本舗1号店」で午前11時から販売を始める。数量限定だという。
(余暁涵/編集:楊千慧)
