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北部・桃園市内で27日に捕獲され、その後死んだヒヒについて、当初は関与を否定していた同・新竹県のテーマパーク「六福村主題遊楽園」は29日、飼育していた個体だったことを認める声明を発表した。同県政府農業処は30日、動物の管理を怠ったとして、六福村に対し過料を科す方針を示した。

(桃園・新竹中央社)北部・桃園市内で27日に捕獲され、その後死んだヒヒについて、当初は関与を否定していた同・新竹県のテーマパーク「六福村主題遊楽園」は29日、飼育していた個体だったことを認める声明を発表した。同県政府農業処は30日、動物の管理を怠ったとして、六福村に対し過料を科す方針を示した。
ヒヒは10日から桃園市内各地で目撃情報が相次ぎ、捜索が続けられていたが、捕獲時に猟師が撃った銃弾を受けて負傷し、その後死んだ。
六福村は18日と23日の点検で動物の脱走を防ぐ装置に異常がみられなかったことから、脱走の恐れがないと認識していたと説明。また過去に閉園したサル園から引き取った霊長類の数が多く、放し飼いにしていたことから頭数の確認が難しかったと釈明した。
30日午前に行われた六福村の記者会見で関係者は、不妊治療の痕を確認した際、六福村が飼育するヒヒであることが分かったと語った。ヒヒが死んだことについては、自責の念に駆られていると胸の内を明かし、謝罪した。
六福村のフェイスブックには、声明の内容に反省と謝罪の誠意が感じられないとする厳しい声や二転三転する説明に不満を示すコメントが相次いで投稿されている。
行政院(内閣)農業委員会林務局の林華慶局長は30日、31日にも新竹県政府と専門家などが脱走経路などについて調査を行うと明らかにした。また桃園市は六福村は責任を負うべきだとし、関連措置を取る方針を示した。
(楊淑閔、管瑞平、葉臻、盧鋼駿、郭宣彣/編集:齊藤啓介)