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蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶグアテマラとベリーズを訪問するため、桃園国際空港を出発した。

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶグアテマラとベリーズを訪問するため、桃園国際空港を出発した。搭乗前に談話を発表し、今回の訪問で「国交を結ぶ国との交流・協力深化に向けた決意を示す」と意気込みを語った。
米国経由で中米2カ国を訪問する。往路ではニューヨーク、復路ではロサンゼルスに立ち寄る。来月7日に帰国する予定。
蔡総統は談話で、この3年余り、新型コロナウイルスが世界の人々の往来に影響を与えたものの、台湾と世界の交流が妨げられることはなかったと言及。コロナ下で世界の民主主義のパートナーと助け合い、権威主義の拡張に際しても共に自由や民主主義を守ってきたことをアピールした。
今回の中米歴訪で台湾が伝えたいメッセージとして(1)自由や民主主義の価値観を固く守り、国際社会の善良な力となり続ける(2)世界経済の重要な力として、国交を結ぶ国や理念が近い国との共栄を追い求め続ける(3)世界に向かう決意はますます強固になっていく―の3点を挙げた。
談話の発表を終えると、蔡総統は報道陣に対して満面の笑みを見せ、専用機に乗り込んでいった。
(編集:名切千絵)