注目ポイント
台湾で建築物を眺めていると、それが建造された時代背景をうかがい知ることができる。清朝時代、日本統治時代、そして戦後、大陸から「中華民国」ごと逃れてきた蒋介石・蒋経国時代など、それぞれに特徴がある。雑誌・書籍編集者として台湾でも活躍してきたベテランライターが、台湾の街角を散歩しつつ、台湾の素顔を紹介する。
昨年末、台北市長に就任したのは、蒋介石のひ孫・蒋万安氏だ。蒋氏は市長になる前に「中華民国台湾の主権、民主、自由、法治、人権を守る」と発言しているが、これから注目されるのは「台湾化」と「中国化」のせめぎ合いにどう対処し、台北をどんな都市にしていくかだろう。(つづく)