2023-03-16 流台湾

台湾一の美祭「月津港ランタンフェスティバル2023」台南を彩った75点の作品が4つのエリアに展示された

注目ポイント

台湾で最も美しい「月津港ランタンフェスティバル2023」が、台南市鹽水の月津港で開かれ(1月14日~2月12日)、「街の月明かり」をテーマに4つの主要エリアの街中に計75点の作品が展示され、ワールド級の音と光のアートで、コロナ明けの春を彩ってみせた。

台南市鹽水の月津港で開催されている「月津港ランタンフェスティバル」は、台湾で唯一、ドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞しており、台湾で最も芸術的で上質な光の祭典といえる。2012年からは、南台湾で毎年開催される最も重要な芸術・文化イベントともなっている。

月津港が「月の港」とも呼ばれるように、今回の祭りは「ロマンチックな月食」「リアルなブルームーン」「希望のエネルギー新月」という3種類の月に纏わるサブテーマを掲げ、人々に都市空間や自然環境に目を向けけさせたり、芸術家の視点で思いもしない人生の変化に目を向けさせたり、改めて人や小さな町の月明かりの温もりを再認識させたいという思いがある。また、このコロナ禍の2年間をともに歩んできた月明かりの温もりの象徴でもある。

今年は、「アートエリア」「作品コンペエリア」「新創作エリア」「路地エリア」の4つのメインエリアが用意され、その中でも「アートエリア」には国内外の著名なアーティストによる創作ランタンが集められたり、古今東西の月の物語と想像力を、「月」と「音楽」という音と光の相互作用で表現し、月食、ブルームーン、新月という3種類の異なった月の満ち欠けを展示した。

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

「作品コンペエリア」では、「船ー光の境界線」というテーマで、水を使った作品22点と8隻の「船」計30作品が選れた。本展では、学生達や若手アーティストによる斬新でユニークな作品の数々を展示し、新しい視覚体験を提供。

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

© 2023月津港燈節

最後に、卯年を迎えるにあたり、「路地エリア」では、これまでとは違った驚きも。永成戲院前に展示された巨大なウサギのオブジェ《永成放映中:戲兔之夢(永成にいながら宇宙に飛び立つことを夢見るウサギ)》や、連成巷には《月之流域-星河(月からの光が星の川を作る様子)》が再び登場し、訪れた人々を魅了していた。

 

 

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