2023-03-16 観光

桃園空港、乗り継ぎ客に対し施設使用料徴収へ 31日から約2200円/台湾

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交通部(交通省)は14日、桃園国際空港で航空機を乗り継ぐ旅客に対し、31日から1人当たり500台湾元(約2200円)の旅客サービス施設使用料(PSFC)を徴収すると発表した。

台湾。桃園空港、乗り継ぎ客に対し施設使用料徴収へ 31日から約2200円

(台北中央社)交通部(交通省)は14日、桃園国際空港で航空機を乗り継ぐ旅客に対し、31日から1人当たり500台湾元(約2200円)の旅客サービス施設使用料(PSFC)を徴収すると発表した。同空港で乗り継ぎ客に対してPSFCを徴収するのは1979年の開港以来初めて。

同部航政司の韓振華副司長はこの日の定例記者会見で、PSFCは航空会社が航空券の代金の一部として徴収すると説明。PSFCが含まれていない発券済みの航空券を持っている場合は、乗り継ぎ時にカウンターで差額を支払う必要があると語った。

韓氏は、新型コロナウイルスに関する水際対策の緩和以降、各国の航空輸送量や就航地の数が回復しつつあると指摘。桃園空港では現在、29カ国・地域、63都市と結ぶ航空便が週1400便運航され、コロナ流行前の2019年の週2300便と比べ、約6割まで回復していると述べた。

また今年1〜2月の旅客数は延べ約409万人で、19年同期の52%に相当し、輸送量が明らかに回復していると強調。23年には旅客数が延べ2000万人以上になるとの見込みを示した。

同部の統計によると、19年の桃園空港の旅客数は延べ4868万人。うち約6.1%の延べ296万人が乗り継ぎ客で、8割が東南アジアと米国、カナダを往来する旅客だったという。同年の旅客数全体に占める乗り継ぎ客の割合を基にすると、今年は延べ約120万人以上が台湾で乗り継ぎをし、うち99%が桃園空港で乗り継ぎをするとみられる。

(汪淑芬/編集:齊藤啓介)

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