2023-03-07 ライフ

第5回WBC 2023が5年ぶりに始まる―日本vs台湾の決勝戦はあるか?―

© Photo Credit: GettyImages

注目ポイント

間もなく始まるワールドベースボールクラシック(WBC)。第一回大会、第二回大会で2連覇をした侍ジャパンだが、2013年に台湾と名勝負をしたことも記憶に新しい。今回の予選では台湾チームと侍ジャパンはちがう組に分けられているので、場合のよってはマイアミで行われる決勝戦で当たることも組み合わせ上あり得る。台湾チームの振り分けられているPool Aの予選は、台中のインターコンチネンタル球場(台中洲際棒球場)で、東京予選より一日早い今週水曜日から始まる。

東日本大震災直後、台湾は支援金200億円、援助物質400t、救援隊一番乗りなど、世界最多の支援をしてくれた。ある日本人ブロガーが、震災2年目の3月に東京で行われるWBC予選で、台湾の支援へのお礼の意味を込めて台湾チームを応援し感謝しようと呼びかけ、それが中国語に訳され台湾に伝わった。なにも知らない台湾人選手たちは東京ドームの異様な光景を見て驚き、そして初めて状況を理解した。試合中にもかかわらず、観客スタンドには「感謝台湾」「謝謝台湾」と書かれたプラカードを日本人がかかげ、台湾人は「日本ありがとう」「日本ガンバレ」のプラカードや、「日本おめでとう」と書かれた青天白日旗をあげて日本を応援した。この人的交流に心を動かされた台湾チームの選手たちは、マウンドで円陣を作って観客に頭を下げたのだ。

この試合はのちに「魂のベストゲーム」と呼ばれるようになる。

 

© GettyImages

宋家豪投手

最強の布陣で臨む台湾予選

それではここで今回の台湾チームの主なメンバーを見てみよう。日本や米国のプロ野球で活躍している選手も何人かいる。まず、監督は統一ライオンズの林岳平、選抜メンバーは、東北楽天イーグルスの宋家豪投手、西武ライオンズの吳念庭、ボストンレッドソックスの張育成、日本ハムで活躍のご存じ王柏融など、最強メンバー総勢30名でWBCに臨む。残念ながら西武ライオンズの張奕は怪我で欠場。

台中で行われる予選のチケットの値段は、内野席500元(約2,200円)、外野席300元(約1300円)となっているが、台湾が出場する試合はどのカードも1000元~3200元で、人気の高さと期待の大きさがわかる。

待ちに待ったショータイムがいよいよプレーボールとなる。ワクワクが止まらない。

 

オススメ記事:

34年ぶり上映「悲情城市」―悲しみの九份と228事件―

台湾の光特集【野球】:西武ライオンズ呉念庭 攻守共に輝く台湾の光・呉念庭

 

あわせて読みたい