2023-03-07 政治・国際

ロシアの侵攻で韓国の軍事産業が急成長尹大統領「米露仏に次ぐ世界4位目指す」

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注目ポイント

ロシアによるウクライナに侵攻が始まって1年が過ぎ、この戦争によりミサイル、戦車、砲弾、その他軍需品の世界規模での増産が急ピッチで進んでいる。中でも、韓国ほど迅速に生産量を増やした国はないと米紙ニューヨーク・タイムズが今週報じた。韓国の尹政権は武器輸出大国を目指すという。

それを象徴するように韓国最大の軍事関連企業ハンファ・エアロスペースは、来年までに生産能力を3倍に拡大することを計画している。

韓国南部の工業都市・昌原では、韓国のベストセラー兵器「K9自走榴弾砲」が、アメフトのグラウンド6つ分もあるハンファの工場で所狭しと増産されている。同社のエンジニア、パク・サンキュ氏は、ポーランドなどからのK9の注文について、「需要の増加に対応するため、新たに2つの組立ラインを追加する必要がある」と述べた。

韓国政府はウクライナへの侵略を非難し、尹氏は「自由」や「ルールに基づく」国際秩序などの価値を守ることを誓った。一方、韓国が戦争を機に武器輸出を増やしたいという願望は、そのバランスをとることの難しさを浮き彫りにしているとタイムズ紙は指摘している。


 

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