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台湾行政院(内閣)農業委員会は4日、昨年12月から今月3日までの台湾産アテモヤの輸出量が2838トンとなり、昨年同期と比べ4.7%増加したと発表した。

(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会は4日、昨年12月から今月3日までの台湾産アテモヤの輸出量が2838トンとなり、昨年同期と比べ4.7%増加したと発表した。また7~10日に東京で開催される国際食品・飲料展のフーデックスジャパンでは会場に冷凍食品の自動販売機を初めて設置し、日本市場での浸透を図る計画も明らかにした。
台湾産アテモヤを巡っては2021年9月から中国が輸入を禁止。農業委はそれ以降、12月から翌年4月の収穫シーズンにかけて販売を後押ししている。
計画では最終的に輸出用5千トン、国内用7千トン、加工用3千トンの計1万5千トンを出荷する予定。農業委によると、すでに8709トンが扱われ、わずか約3カ月で目標の半数を超えたという。
また輸出先としては日本の他、ブルネイや韓国が新たに加わった。農業委国際処の林志鴻副処長は中央社の取材に、冷凍アテモヤが日本の消費者に好評で、販売場所の問い合わせもあったと指摘。今夏にはカットアテモヤやアテモヤのスイーツなどを打ち出す他、販売場所を示すデジタルマップも作成し、協力している日本の輸入商を通じて提供すると語った。
フーデックスジャパンに設置される自販機では枝豆や高級魚のハタ、アテモヤを販売し、会期後にも別の場所に移設して販売を継続する計画だとしている。
(楊淑閔/編集:齊藤啓介)