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日本の外務省が主催する第16回日本国際漫画賞の授賞式が2日、東京で行われ、優秀賞を受賞した「ネコと海の彼方」の作者、星期一回収日さんは「幸運なことだと思う」と喜びを語った。

(東京中央社)日本の外務省が主催する第16回日本国際漫画賞の授賞式が2日、東京で行われ、優秀賞を受賞した「ネコと海の彼方」の作者、星期一回収日さんは「幸運なことだと思う」と喜びを語った。
同作は性格の違う少女2人の友情を描いた作品。陳巧蓉さんが原作を手がけた。
壇上に上がった星期一回収日さんは、元々は陳さんのフェイスブックでの投稿から始まったものが、編集者の目に留まり、漫画になったと説明。短編漫画のプロジェクトが1冊になるほどの量になり、漫画賞の受賞は当初は考えられなかったことだと語った。
また「これまでの人生で何度も物語に助けられてきた」、「読者にとってささやかながらも長い間続く力になれば」と会場に来られなかった陳さんのメッセージを伝えた。
星期一回収日さんは中央社の取材に、漫画化に際し、陳さんが星期一回収日さんを信頼し、自由に創造力を発揮させてくれたことをうれしく思うと指摘。自身には親しい友人を失った経験はないとしながらも、同じような経験を持つ読者から慰められたと聞き、光栄だと思ったと語った。
文化部(文化省)の在外機関、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターによると、同部が漫画人材の育成と国際交流を重視しているとし、国内の漫画家と出版社の国際協力の機会を増やしているという。9日からは台湾と日本の漫画家が互いの支援への感謝を伝えるために描き下ろしたサイン入り色紙の巡回展が東京や岩手で開催されるとしている。
(楊明珠/編集:齊藤啓介)