2023-03-02 経済

台湾のスタートアップ企業が特別賞受賞 シティテック東京

注目ポイント

スタートアップ支援を目的とした東京都による国際イベント「シティテック東京」で実施されたピッチコンテスト「シティテックチャレンジ」で、台湾のスタートアップ企業、Turing Chain(図霊鏈)が東京都特別賞に輝いた。

「シティテックチャレンジ」で東京都特別賞に輝いたTuring Chain(図霊鏈)の胡耀傑CEO(右)

(東京中央社)スタートアップ支援を目的とした東京都による国際イベント「シティテック東京」で実施されたピッチコンテスト「シティテックチャレンジ」で、台湾のスタートアップ企業、Turing Chain(図霊鏈)が東京都特別賞に輝いた。同社の共同創業者でCEOの胡耀傑さんは2月28日、中央社の取材に対し、台湾を代表して日本で重要な賞を受賞できてうれしいと話した。

同イベントの開催は初めて。同27日と28日の2日間にわたって都内で開かれ、世界約40の国・地域の企業から400近いブースが出展された。台湾からは27社が参加した。国家発展委員会が推進する「アジア・シリコンバレー計画」が台湾企業の参加を支援した。

シティテックチャレンジでは、選ばれた国内外のスタートアップが登壇し、持続可能な社会の実現に向けた最先端のシティテックを披露した。胡さんによれば、300余りのチームの中から、7チームが28日の決勝に進んだという。

Turing ChainはグローバルなデジタルIDパスポートの構築を企業の使命に掲げ、ブロックチェーン技術を活用して当局の証明書と個人の真のアイデンティティーを結びつける試みを行っている。胡さんはステージ上で、「ブロックチェーンとデジタルID」をテーマに自社商品の特色を紹介した。

出展した台湾企業の一つ、雄欣科技は、介護現場において人工知能(AI)を活用して対象者の行動を認識するシステムを展示。日本の大手企業からも関心が寄せられた。同社の李佳欣董事長(会長)は、同技術は台湾の複数の病院ですでに使われており、成果を上げていると紹介し、日本への進出に期待を寄せた。

(楊明珠/編集:名切千絵)

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