2023-02-28 政治・国際

【広橋賢蔵の『余はいかにして“台湾”人となりしか』】④ 最終回 壮絶!モラハラDV夫と決別のため帰化申請した日本人女性の独白

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注目ポイント

台湾人女性と結婚し、長年台湾在住ライターとして活躍してきた広橋賢蔵氏がこのほど台湾で帰化申請し、晴れて『新台湾人』となった。同じような決断をした隣人たちにも興味を持ってインタビューしてみると、そこにはモラハラやDVに苦しめられた台湾人夫との離婚調停を互角に戦うために、敢えて帰化申請に踏み切ったという信じがたい事例も浮上…、驚愕の最終回だ。

結局、今後の調停で合意できなければ、裁判所の判断に従うことにしているという。こうしたドラマチックなYさんの境遇には、筆者をはじめ女子会の面々は同情すると同時に、その逆境を跳ね除けようとするYさんの行動力に大いに驚かされた。

日本人と台湾人は、過去に共通の歴史を持つがゆえに生活習慣上の感覚も近く、お互いよく分かり合えるはずだと、どこかでタカをくくっている節があるが、むしろ小さな差異こそがいろいろな誤解の呼び水となり、偏見も相まって、Yさんの事例のような衝突を引き起こすことがある。

かならずしも円満な未来が約束されているわけではない国際結婚の難しさを実感させられた『新台湾人』のオジさんは、それでも『TAIWAN』パスポートを手にしたYさんの決断に敬意を表すると同時に、その未来にエールをおくりつつ、一連の稿の筆を置こう。(おわり)


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