PayPalはアメリカ株アフターマーケットで、第3四半期の財務報告を発表した。営業収入は成長したものの予想よりも低く、利潤の成長幅は日に日に激化する決済競争、人事コストの増加、サプライチェーンの供給不足問題の影響を受けている。PayPalは今もソーシャルメディア、ビジネス、銀行の統合から機先を制し、さらなる利益を生み出そうと狙っている。
PayPalが財務報告を発表したのは11月8日の月曜日、アメリカ株アフターマーケットだ。発表によると、PayPal Q3の純収入は61.82億ドルで、昨年同期比13%の成長を見せたが、市場予想の62.32億ドルは下回った。
純利益の成長率は6%で、10.87億元、市場予想の8.83億元を上回り、一株当たり当期純利益は0.92ドルで、市場予想の0.72ドルを上回っている。

電話会議でPayPalは、新型コロナウイルス感染状況の持続的な蔓延により、サプライチェーンが混乱し、さらに最近の世界各地での地政学的な政治と貿易戦争の不安定さなどの要因で、クライアントやサプライヤーなど各ビジネスパートナーの業務と財務状況も煽りを受けていると語った。
続けてPayPalのCEOダン・シュルマン(Dan Schulman)氏は、PayPal傘下のVenmoはこれまで承諾した9億ドルの営業収入を実意源するかもしれないとし、加えてVenmoの利潤率は今期黒字に転じるだろうと予測している。このほか、シュルマン氏は、Venmoが今後PayPalで最大の収入源となると考えている。
このほか、決済市場の競争は激化の一途をたどり、各種新しい技術が出現、市場は一層、完全な競争タイプに向かっている。こういった状況のもと、持続的に研究開発費を投入し、製品とサービスを改善することが必要である。またここ数年、ハッカー攻撃が頻繁に起こり、決済プラットフォームの安全性、安定性にもかなりの資金を投入しなければならない。
監督管理方面では、独占禁止、決済に関する協会の監督、複雑で変化の多い世界の法規の影響で、PayPalは債務増加、コスト増加、監督管理と訴訟のリスクにさらされ、業務に対するその他の不利な影響も受けている。
また、外貨レートの変動、税率、追加納税義務も支出をもたらした。このほか、人材を繋ぎとめ、引きつけるために、人事コストも持続的に増加している。
これらもPayPalの利得能力にプレッシャーを与えている。