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陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は24日、北部・台北市の立法院(国会)で、行政院長就任後初となる施政報告を行った。

(台北中央社)陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は24日、北部・台北市の立法院(国会)で、行政院長就任後初となる施政報告を行った。新型コロナウイルス収束後の生活の安定化や社会支援体制の充実化、インフラ整備、世界経済における台湾の重要性向上を目指して蔡英文(さいえいぶん)総統が掲げる「六大核心戦略産業」の推進など、蔡氏から託された四大任務に全力で取り組むと語った。
陳氏は、正義を貫き、思いやりを持ち、常に謙虚であることを信念に尽力すると強調。行政は共感力と関心を持って、民意をくみ取り、意思疎通を重視し、あらゆる分野の建設を加速させると意気込んだ。
また今後は新型コロナ対策の段階的な見直しと生活の正常化を図り、子育てや高齢者介護、労働者不足、治安、情報セキュリティー問題などの社会支援体制の全面改革を行うと説明。農漁業インフラの整備や中小企業の競争力強化、従来型産業のグレードアップを行うと述べた。
情報・デジタル、情報セキュリティー、ヘルスケア、国防・戦略、グリーン電力・再生可能エネルギー、民生・戦備を含む六大核心戦略産業については、台湾の次世代科学技術開発のために、さらなる競争力をつけると語った。
(范正祥/編集:齊藤啓介)