2023-02-24 政治・国際

在日台湾人団体、設立78周年祝う 謝駐日代表「台日関係の友好は世界の手本」

注目ポイント

在日台湾人団体「留日台湾同郷会」の設立78周年を祝う式典が23日、東京都内で開かれた。出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は「台日関係が友好的であることは世界の手本だ」とし、この手本を全世界に広げていき、友好的で平和であってこそ前途や光があると世界に知ってもらわなければならないと述べた。

「留日台湾同郷会」の設立78周年を祝う式典であいさつをする謝長廷駐日代表

(東京中央社)在日台湾人団体「留日台湾同郷会」の設立78周年を祝う式典が23日、東京都内で開かれた。出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は「台日関係が友好的であることは世界の手本だ」とし、この手本を全世界に広げていき、友好的で平和であってこそ前途や光があると世界に知ってもらわなければならないと述べた。

同会は在日台湾人団体で最も古い歴史を誇る。式典には約400人が参加し、在外台湾人に関する業務を担当する僑務委員会の徐佳青(じょかせい)委員長(閣僚)が台湾から駆け付けた他、日本台湾親善協会の副会長を務める並木正芳衆院議員ら日本の政治家も出席した。

謝氏はあいさつで、台湾の知名度がここ数年で急激に高まり、新聞やテレビで毎日のように報じられるようになったと話し、「喜んでいいのか困ったことなのか本当に分からない。台湾海峡の問題、安全保障の問題は世界から関心を持たれている」と言及。中国が「台湾は中国の核心的利益」と常に言っていることに触れた上で、世界にも核心的利益があり、平和こそが国際社会の核心的利益だとの考えを示した。

謝氏は在日台湾人に対し、機会があれば中国人に「戦争はやめよ。戦争をすれば見下される。戦争には英雄なんていない」と伝えてほしいと呼び掛けた。

(楊明珠/編集:名切千絵)

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