注目ポイント
北朝鮮が20日、弾道ミサイル2発を相次いで日本海側に発射した。これは同国が18日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、米国が19日、日韓とそれぞれ共同訓練を実施したことへの〝逆ギレ〟だったとみられる。米FOXニュースは、北朝鮮が日米韓の軍事演習に対して過敏になり、「かつてないほど強い反応を示している」と報じた。
また、日本の防衛省統合幕僚監部も19日、航空自衛隊と米軍が同日、戦闘機による共同訓練をしたと発表した。米軍からはB‐1B2機も加わった。こうした共同訓練は、北朝鮮のミサイル発射に対抗し、繰り返し実施されるようになっており、日米の結束や即応態勢をアピールする狙いがある。
これらの共同訓練に〝逆ギレ〟する形で北朝鮮が20日、短距離弾道ミサイルを2発、日本海に向けて発射したというわけだ。
FOXニュースによると、米韓合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を3月中旬に11日間連続で実施し、期間中に大規模な野外機動訓練も行うことを17日に発表したが、これに北朝鮮が「かつてないほど強い反応を示した」という。
北朝鮮外務省は、米韓が予定する演習を行えば、「持続的で前例のない強力な対応に直面することになる」と警告する報道官談話を発表。北朝鮮は談話で、国連安全保障理事会も非難し、米韓の軍事行動を不問にする一方、北朝鮮だけを問題にする「敵対行為」を取っていると訴えていた。
3月のフリーダムシールドは北朝鮮の核・ミサイルの脅威への対応が主眼。朝鮮半島の緊張はさらに高まっている。