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陸軍司令部は16日、中国・福建省に近い台湾海峡の離島、東引島で直径約1メートルの気球の残骸を発見したと発表した。中国で使われる簡体字の表示があり、中国の気象観測用気球とみて、詳しく調べている。

(台北中央社)陸軍司令部は16日、中国・福建省に近い台湾海峡の離島、東引島で直径約1メートルの気球の残骸を発見したと発表した。中国で使われる簡体字の表示があり、中国の気象観測用気球とみて、詳しく調べている。
同司令部によると、同日午前11時ごろ、空から落下する所属不明の物体が目撃され、その後残骸が島内の射撃場で見つかった。取り付けられていた計器箱には「太原無線電一廠有限公司」、「GTS13型数字探空儀」、「気象儀器」などと、企業名や気象観測用気球であることを示す文字があったという。
邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は17日、北部・台北市の立法院で報道陣の取材を受け、国軍の対応力を訓練するためのいい材料になったと指摘。また飛行体や航行体が国家の安全に影響を及ぼす恐れがあると判断した場合、国軍は対抗措置を取ると語った。
(范正祥/編集:齊藤啓介)