注目ポイント
ローザンヌ国際バレエコンクールで審査員を務めた熊川哲也さんが、swissinfo.chのインタビューに応じた。バレエ界の変化、ハラスメント問題、若手ダンサーへのアドバイスに関して、意見を聞いた。
熊川:いえ、僕はアドバイスをしないことにしているんです。アドバイスは、自分が経験してきたことをベースに、相手を思って伝えることですが、結局は自分で考えていかねばなりません。今はスマートフォンがあれば、自分で色々と調べることもできるし、ライバルの様子もわかる。何かアドバイスを受けると、その人のせいにできてしまいますし、決断は自分の責任で行うことが必要です。もちろん技術的な指導はしますが、教育は適度に放置することが大事だと思っています。
編集:大野瑠衣子
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